10月9日 土曜日
本校の文化祭は、文化部を中心とした部活動の成果発表の場である舞台部門と、生徒会・文化祭実行委員が中心となって企画する校内部門の2つから成ります。
このうち舞台部門については、9月24日に泉ヶ丘駅前にある「国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)」で実施しました。
校内部門は、例年であれば講堂での発表や模擬店など、クラスごとに企画立案を行います。
本校ならではの取り組みとして、クラスごとに模擬的な会社を設立し、会社経営を体験し、経営の難しさや喜びなどを社会に出る前から経験するクラスカンパニーなども実施しています。
しかし、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、飲食を伴う模擬店をはじめ、クラスでの取り組みのほとんどが難しくなってしまいました。
そこで、生徒会が主体となって、例年とは異なる様々な取り組みを実施しました。
【食堂メニューコンテスト】
クラス対抗「食堂メニューコンテスト」を実施しました。
チキンドリアやソフリットを使ったパスタ、ピザなどたくさんのおいしそうなメニューが提案される中、優勝したのは、3年4組の「焼飯」でした。
シンプルですが、身近なメニューである焼飯が「食堂のメニューにない」という部分に着眼して提案されました。
特別な食材や複雑な調理工程が必要ない「普通の焼飯」を提案したことが、食べたいという気持ちだけでなく、実際に食堂のメニューとして実現できそうかという視点でも賛同を得たようです。
多面的な視点からものごとを考え、提案する力が育っているのは、さすが3年生でした。
優勝に輝いた「焼飯」は、メニュー化実現に向け、食堂との交渉が行われることになっています。
【謎解きゲーム・人文字づくり】
さらに、合唱コンクールなどクラスで取り組む様々な活動ができない中、何かクラスで一つの活動をしたり、作品が作れないかということで、「謎解きゲーム」・「人文字づくり」が企画されました。「人文字づくり」では、クラスごとに1文字を創り、全校で
「一瞬一瞬を大切に かがやけ! 高校生!」
のメッセージをつくりあげました。
【生徒会・文化祭実行委員会、止揚学園による動画の鑑賞】
文化祭実行委員が作成した動画では、ダンスや劇などを楽しんだり、SDGsについて学ぶきっかけを得たりすることができていました。
また、本校が長年三つ折りタオルの寄贈や施設訪問などにより交流を続けている、知能に重い障がいのある仲間たちの明るい笑顔が溢れている障がい者支援施設「止揚学園」に作成していただいた動画を鑑賞し、メッセージカードを作成しました。
止揚学園やそこで暮らす人々のことを実際に動画を通して知ることで、一人一人の心の中にあたたかいつながりの気持ちが改めて芽生えた、すてきな時間となったと思います。