11月27日 水曜日

本日は<報恩講>をお勤めいたしました。

本年度は、コロナ禍以来の難波別院南御堂での実施となりました。

 

 

厳かな空気の中、お勤めが始まりました。

 

理事長先生・校長先生からご挨拶がありました。

  

 

 

本日のご法話は

難波別院輪番 禿 信敬(かむろ しんきょう) 師

からお話をいただきました。

 

 

禿師からは三帰依文の内容を踏まえて、ご法話を頂きました。

 

「仏法僧(三宝)へ帰依したてまつる」

 

特に「僧(様々な方)を大切にしましょう」というお話がありました。

 

我々は日々、気づかないうちに様々な方々から支えられています。

そのことを気づかせていただき、改めて感謝する。

また、その感謝をお返しする。

人として、当たり前の行動であり、そして難しい行動でもあります。

 

生徒たちが少しでも気づき、実践してくれることを想いながらお伝えさせていただきました。

 

 

以下は<報恩講>についてのお話です。

 

親鸞聖人は、1173年4月1日に京都東南日野の里に誕生されました。9 歳で出家され、比叡山で 20年間に渡り天台宗の教えを修行されますが、自力仏教の限界に目覚められ、29歳で山を降り、法然上人のもとで阿弥陀仏の信仰に入られ、動乱した鎌倉時代の中で絶対他力の教えを説いていかれました。

 

阿弥陀仏の真実の「み教え」に出逢い、自分自身の愚かさに気付き、自らを「愚禿(ぐとく)親鸞」と名乗られ、真実の心を持たず嘘や偽りの心を宿している、あさましい凡人として生き抜かれ、1262年 11月 28日京都善法院にて 90年の生涯を終えられ、お浄土へ還られました。

 

親鸞聖人によって示された真宗の教えは 800年に渡り脈々と伝えられ、教えを仰ぐ人々によって<報恩講(ご恩に報いる集い)>として伝えられ今日に至っています。

 

本校でも校祖左藤了秀先生から 110余年に及ぶ伝統に立って<報恩講>を続けてまいりました。

 

本校における建学の精神の基となる行事であり、日頃の感謝の念を大切にする日としております。

 

生徒の皆さんは、日頃の感謝を様々な方にお伝えし、自分の「心」を伝えていきましょう。